日高見の風土や食文化伝統に根差して育まれた
窯場である二俣小学校三輪田分教場跡から見渡せる風景は日々の創作の原点となっております。
かつて日高見の国といわれたこの地は、北上川という大河を中心に豊かで厳しい自然に囲まれております。どの時代にも河と共に暮らす人々の生活が営まれてきたことでしょう。北上川の流れは古代から現代へと続き、又現代から古代へと想像をかき立てるものがあります。
三輪田窯では、この日高見の風土から生まれたもの、又現在から未来へといつもの生活の中で、使われて生きるものを心がけて製作しております。 また、開窯以来、一貫して地元の天然素材を生かすべく作り続けて参りました。
粘土をはじめ、霊峰『上品山』の岩・雄勝硯石(玄昌石)・稲井石・籾殻灰・木灰・貝などを釉薬として使用することにより独自の風合いが現れて参りました。様々な原料が炎を通して生まれる変化を御覧頂ければ幸いです。




平成7年 | 堤焼 四世針生乾馬氏の門人となり、陶技を学ぶ。 |
平成15年 | 宮城県石巻市 三輪田の地に焼物の炎を見い出し窯を築く。 |