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【知ればもっと旨くなる】日本酒の名称と奥深い世界

日本酒は、単なるお酒ではありません。米と水、そして時間と技が織りなす芸術とも言える存在です。その味わいの違いは、原料や製法、そして酒に与えられた“名前”に色濃く表れます。
本記事では、数ある日本酒の呼び名の中から、特定名称酒を除いた主要な分類と個性的な酒のスタイルについて、初心者の方にも分かりやすく解説いたします。ラベルを読む楽しみと、選ぶ愉しみが、きっと一層深まるはずです。

日本酒は大きく2つに分けられる

日本酒は、製法や原料の違いにより、「特定名称酒」と「普通酒」の2種類に分類されます。

  • 特定名称酒(とくていめいしょうしゅ)
    国が定める一定の品質基準(精米歩合、使用原料、製造方法など)を満たした、高品質な日本酒を指します。「純米酒」や「吟醸酒」など、よく耳にする酒の名前はすべてこの分類に含まれます。風味や香りのバリエーションが豊かで、贈答用から食中酒まで幅広く活躍します。
    ※この特定名称酒には全部で8種類あり、それぞれの特徴については次回のコラムで詳しくご紹介します。
  • 普通酒(ふつうしゅ)
    特定名称酒の基準を満たさない日本酒で、市場に流通する日本酒のおよそ6割を占めます。価格が比較的リーズナブルで、毎日の晩酌や料理酒として幅広く用いられています。技術の進化により、近年は味・品質ともに優れた普通酒も数多く登場しています。

その他の酒の名称

特定名称酒や普通酒という大分類とは別に、日本酒には製法や保存方法によって特別な名称が付けられることがあります。以下は、その一部をご紹介します。

  • 生酒(なまざけ)
    火入れ(加熱処理)をしていない日本酒。フレッシュで爽やかな味わいが特徴。要冷蔵のデリケートなお酒です。
  • 原酒(げんしゅ)
    加水調整をせずに瓶詰めされたお酒。アルコール度数が高く、濃厚でパンチのある味わいが特徴です。
  • にごり酒
    粗めに濾したもろみを残すことで、白く濁った外観とやや甘みのある風味を持ちます。見た目も楽しめる人気のある日本酒です。
  • 貴醸酒(きじょうしゅ)
    仕込み水の代わりに日本酒を使用するという、極めて贅沢な製法のお酒。甘美で重層的な味わいが魅力です。
  • 古酒(こしゅ)
    長期熟成された日本酒。琥珀色に変化し、奥行きのある風味と芳醇な香りを楽しめます。ワインのように時を味わう一本です。

まとめ:名称は“酒の物語”を語る

日本酒に付けられた名称は、その酒の個性を映し出す「名刺」のような存在です。
特定名称や製法に込められた背景を知れば、一杯の酒がより深い味わいとともに、造り手の想いや地域の風土までも感じさせてくれることでしょう。

次回は、いよいよ「特定名称酒」の8つの種類を、より詳しく・美味しく解説します。どうぞお楽しみに。

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